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塾通信

2月の塾通信

2018年2月7日

*インフルエンザの流行だけでなく、大寒波がやってきて、例年になく緊張感が漂う受験期となりました。
今月は学年最後のまとめの時期なので、勉強方法について再度考えてみます。

*一般社会では何かをするときに「短時間で目的を達成するほどエライ」と言われるのが普通です。しかしなぜか、勉強だけは「時間をかけるほどエライ」とされているのです。
一般社会では目標・目的を決めたらそれに到達する最短の道をさがして、そして最良の方法で取りかかるのが良しとされます。
しかし、勉強においては、目標を設定する、ということ1つ取っても「将来の目標、1,2年先の目標、次のテストの目標、とりあえず今日の目標」と色々と考えなければなりません。また、その目標に達するための方法は1つではありません。いろいろな方向からアプローチしないと偏った学力しか身に付かないので、科目によって、また自分の理解度によって、何をどのくらいやるのかを決めていかなくてはなりません。(これらを判断して決定するのは生徒の力では難しいので、塾の役割となります。当塾では勉強を教えることは最終目的ではなく目標に達するための過程だと考えています。最終目標は勉強のやり方・方法を教えて、生徒自身が自分で判断・継続できるようになることだと考えています。)

*勉強で、一番学力がついてやる気が出るのは「正答6割:誤答4割」のレベルだと言われています。

小学生は、間違えると「間違えてもいいんだよ。間違えるほうが頭よくなるんだよ」と言って、間違えることを肯定的に捉えるのですが、年齢が上がってくると、間違えるのは「恥ずかしいこと、いけないこと」と否定的に考えるようになります。その結果、「間違えを認めない、間違えを軽く考える、間違いをごまかす、間違えない程度の問題だけをやる…」となり、学力向上とは逆方向に進んで「勉強しているのに点数が上がらない」ことになってしまいます。そして、だんだんやる気をなくしていくことになります。

*心理学の世界では、やる気がなくなる二大原因は「自分には能力がある、と思うこと」と「自分が中心でありたい、と思うこと」だと言われています。それを避けるためには、自分に合ったレベルの問題をして、程よく間違えて、自分の能力を適切に評価して、最適な方法を実践することです。

*自分に合っている勉強方法を探す手助けは、塾の役割です。授業時には一人一人の進度と理解度を考慮して「この教材のこの部分を」と指示するようにしています。一斉授業では、全員が同じことを同じ速度でしますが、START UPの個別指導では、その時その生徒に必要なことをやります。勉強は個々でやる孤独な作業ですが、隣で見守ってサポートできる存在でありたいと思います。

*今月は別に、暗記の仕組みと復習のやり方の資料を作りました。生徒にはいつも、やり直しの大切さ、復習の効果について言っているのですが、あまり自覚していないようで、日々の勉強や宿題を軽視している生徒もいます。(中学生には毎日少しずつやるテキスト英数を渡してあります。小学生は宿題で対応しています)繰り返しの大切さは言葉で言ってもピンとこないので、心理学的な裏付けに基づいた「復習のやり方」についての資料です。机の前などに貼って、いつも意識して、暗記に強くなりましょう。

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