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塾通信

5月の塾通信

2017年4月27日

*例年この時期になると、東大を初めとした難関校の入学式のニュースが流れます。そして保護者へのインタビューで必ず出るのが「勉強をしなさいと言ったことは一度もない」というものです。
確かに、「勉強のために遊びを制限すると、成績は伸びなくなる」というのは実証されています。親の関心が勉強そのものでなく「成績」に移ってくると子どもは勉強をしなくなり、「できる・できない」の評価ばかり気にすると、子どもは自信を失うということも心理学ではよく言われていることです。
「勉強しなさい!」と言われて、「よーし!、勉強する気になってきたぞー!」なんて思う子どもは、まずいません。人間は周りからの指示、強制を嫌う生き物だからです。

人間は思考停止に陥ると、欲しい結果をそのまま命令文にしてしまいがちだそうです。子供に対しては「成績を上げろ」「ゲームをするな」仕事場なら「売り上げを上げろ」「コストを下げろ」というふうに。
この場合必要なことは、結果を命令文で投げつけることではなく、そこへのプロセスを提示していくことでしょう。目標を設定して、そこへのプロセスを明確にするのは、抽象的な思考が不十分な子供には難しいことです。そこを補完するのが、回りの大人であり、それがわれわれ塾の役目だと考えています。

上記の「勉強しなさい」とは一度も言ったことがないという親に共通していることは、子供が好きなことをとことん応援していることです。趣味や習い事、部活など、何か1つでも自分が好きなことに打ち込んでいる子どもは、心の中に持続力・忍耐力などのエンジンがちゃんと育っています。心のエンジンとは、いざというとき、力を発揮できる力のことです。心のエンジンが育っている子どもは、いざというときは苦手な勉強もがんばることができるのです。
そして、応援するときは、とことん全力で応援することが最も大事です。
「これだけやってあげたんだから、勉強も・・・」と交換条件を出しては逆効果です。両方とも均等に、全力で、褒めて励まして寄り添っていきましょう。

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