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10月塾通信ーツァイガルニック効果

2021年10月27日

*2学期になり心機一転して「テストの点を上げたい」「通知表を上げたい」という気持ちになっているでしょう。しかし「勉強しなきゃ」という漠然とした感情だけではうまくいきません。具体的に「英語を15点あげる」「実技4科のうち3科目を4以上にする」など数値目標を設定しなければ、脳は納得しないので「そのためには何をすれば達成できるのか」という具体的な方策は出てきません

。受験生は、入試では「どの科目のどの問題を確実に取って、どこを捨てるか」「偏差値を3ポイント上げるには、どの科目のどの部分をやり直せばいいのか」を意識して、自分の合格に必要な点を取っていく必要があります。そのためには何をすればいいのかは、科目によって、時期によって、一人一人によって違います。そこをしっかりフォローしていきたいと思います。

*ツァイガルニック効果というのをご存じでしょうか。「完了済みのタスクよりも、未完了のタスクのほうが気になる」というものです。勉強するときに「キリのいいところまでやろう」と考えるのが普通ですが、あえて「キリの悪いところで終わらせる」ことで「続きが気になる、もっとやりたい」という気持ちを引き出させる効果です。アニメやバラエティー番組で、盛り上がっているときに「続きはCMの後で」と言われると気になって必ず見たくなるものです。これはツァイガルニック効果を利用しています。

では勉強で盛り上がっているときにプツンときるにはどうしたらいいでしょうか。それは「時間で区切る」ことです。

「このページを15分で覚える」「9時までやって10分休憩する」と時間を区切ってタイマーをセット。時間が来たら中断します。盛り上がったところで中断すると「もう少しで終わったのに」といった気分が起こります。この気持ちが「続きをやりたい。いつやろうか」という継続への動機付けとなります。

また、時間を区切ることによって、時間への意識が高まり、スピードと集中力を付けるという無意識の効果が生まれます。時間の感覚を体で覚えると「あと〇分ある、ちょっとスピードを上げよう、先にこれをやっておこう、そろそろ準備にかかろう」など 勉強以外の時でも時間を意識するようになるという付加価値が得られます。

これと同じように勧めたいのが、「ちょっと未来の自分へのメッセージを残す」ことです。ノートでもテキストでも教科書でも何でも、余白に大きく色ペンでメモを残します。

「覚えた、あと3回見直し、類題をやる、質問する、調べる、テストに出そう、授業で資料集を使った、わかんない、自信あり、まとめる、レベルアップしよう、などなど」あとで見直した時に「あれ、これは何だっけ?」と考えてやり直すきっかけになるように自分へのメッセージをプチ反省として残しておきます。「?」「‼」などの記号やメールなどで使う「ニコニコ顔」や「泣き顔」を描いてもいいですね。

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