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3月塾通信―英語超難化

2021年3月8日

*すでにご承知のように、新年度から中学校の教科書が変わります。内容も大きく変わりますが、教科書発行会社が変更になる科目もあるので、スムーズな移行ができるように早めに新しいテキストで気分を一新しましょう。

 特に大きく変わり、超難化したと言われている英語について、解説します。

今までは中学3年間で習う必修単語は1200語程度でしたが、新学習指導要領では、1600~1800語になり、小学校で習った600~700語も必修となるので、合計2500語となります。倍増です。小学校では、一通り英語の授業があるものの、単語や文章を「書いて覚える」ということは重視していません。しかし、新しい教科書では、それらはすべて「知っている」ものとして扱われています。したがって、今までぼんやりと習っていた(覚えるようにとは言われてなかった)単語が既習のものとして出てきます。特に中1では、最初の単元で、一般動詞、be動詞とともに、助動詞canが出てきて、過去形もすぐに出てきます。
また、今まで高校で習っていた仮定法や現在完了進行形、感嘆文などが中学に移動したので、高校入試が難しくなります。

 数学では、「統計」の単元のの量が増え、高校から「箱ひげ図」などが移動してきて、データの比較・分析が重視されています。新しく加わるものは多くないですが、素因数分解が中3から中1に移り、「階級・最頻値・・}などが小学校へ移るなど、抽象的な思考力や他教科との関連(時差・縮図など)も目立ちます。

 社会では、地理の配当時間が減り、世界の人口・地形などの記述が減りました。その分、高校社会へのつながりを意識して世界史が増えて歴史の横のつながりを強化しています。また、急速な情報社会の進展を反映して、「人工知能AI」「ビッグデータ」「仮想通貨」などの新しい用語が増えて「持続化可能な社会」に関連したものが増えています。

 理科は、用語の変更が目立ちます。「化合」「イオン式」などの言葉が削除され、「元素」「同位体」などが追加されました。さらに「優性・劣性」をやめて「顕性・潜性」を使うようになります。また「哺乳類、爬虫類、脊椎、脊髄」などが漢字表記となります。扱うもの比重が教科書によって異なるので、入試で何が出るのか難しいところです。

 国語では新しく「情報の扱い方」に関連する文章が増えます。

 どの科目の教科書にも、QRコードが多用されています。QRコードを読み取って、
①英語…リスニング音声、対話場面を再現した映像  
②国語…作家からのメッセージ動画、題材中の写真、文章の図解 
③社会…雨温図の読み取りの動画、クイズ形式の問題 
④理科…分裂の様子などの動画、実験の画像 
⑤数学…数値を入力してのシミュレーション、平面を回転して立体になる様子の映像 
など各教科書によって工夫して作られています。

塾でも活用しますが、ご家庭でもQRコードが使えるようにご協力ください。

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