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11月塾通信―授業形態

2020年10月31日

*今月は塾の学習形態について、改めて説明し、ご理解を頂きたいと思いまます。

子供たちが学習する形態は、まず①集団授業から始まりました。多数の生徒の前に、先生1人が立って解説をするというスタイルです。日本の藩校や寺子屋、まだ学校環境が整備されていない開発途上国などは、この形態です。現在でも世界中のほとんどの学校は基本的にこの形で授業をしています。

集団授業のメリットは、均一の内容をむらなく学べることです。また子どもにとっては勉強というある種の努力を継続していくために,一緒に頑張っている仲間がいることは非常に心強く,そしてやる気の源になります。競争相手と一緒に学ぶので 競争意識をもって自分を律すること・切磋琢磨することができるのもメリットの一つです。

塾も初めはほとんどこの形態が多くみられました。しかし、集団授業では,学校の授業と基本的には同じ構造の授業スタイルですので,わからないところがあったとしても授業ではなかなか止まって教えてくれることはありません。また,授業の計画は年度の初めに厳密に決められているので,どこかで苦手な分野ができてしまったとしても,授業自体はどんどん進んでいってしまいます。そのため,苦手な部分を理解できないままで終わってしまい,そのわからないものがだんだん増えて、勉強が嫌いになってしまうこともあります。その当時のゆとり教育がそれに拍車をかけて、学力低下が顕著になってきました。

 それらの問題を解決するために塾では②個別授業を取り入れるようになりました。1対1の家庭教師型から、1人の先生が順々に数人の生徒を見ていく…など、それぞれの塾で工夫しています。個別指導では質問がしやすいので、わからない部分は即日解決できます。また、わからない部分を前に戻ってやり直したり、もっとレベルアップしたい部分もできます。その反面、やる単元が偏りがちで、全体を見るとムラがあり、やり残しが出てきてしまいます。

 続いて③自学自習という考え方がここ数年で注目されています。先生が一方的に教え込むのでなく、生徒が1人で取り組み、わかるわからないを発見し、何度も繰り返することで理解・納得する、それが自学自習です。集団授業でガンガンやったり、或いは、個別指導でじっくりやるのが実力を上げるのに効果的だと思われがちですが、実はこの自学自習が一番力がつくことは実証されています。

もちろん初めから1人で自学自習をするのは無理です。だからSTART UPでは、自学自習をする前に授業で基礎知識を頭に入れてから演習に取り組みます。演習で問題を解くときは、すぐに質問ができる環境を作り、個々の生徒の進度や内容・レベルをチェックしてサポートを心がけています。それぞれの学習方法の良いところを組み合わせて取り入れて、デメリットは改善しながら、今のところ現在の形で授業をしています。どうぞご理解・ご協力をお願いいたします。

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