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11月塾通信ー学ぶ習う慣れる
*START UPで、授業に演習を取り入れてから15年以上になります。
学校の授業は、丁寧な解説や実験、グループでの話し合いや発表など、学習指導要領に沿った授業です。それに対して一般的な塾の授業は、ポイントだけに絞って、いかに点を取るかを教え込むので、授業内容は少し異なります。しかし、一方通行の授業であることに変わりはないので、わからないものがあってもそのまま、わからないままで終わってしまいがちで、あとは一人でやることになります。また暗記重視でとりあえず覚えたものは定着しないので、総合力・実力として蓄えられず、テストでは結果がでません。学習時間を確保するために自習室を設けている塾も増えましたが、おしゃべりが多くて集中できない、質問したくても担当の教科の教師がいない、などの声を耳にします。
*一人で勉強することは、独学、自学、自習などいろいろな言い方がありますが、STARTUPでは、あえて演習と言っています。「学ぶだけでなく習う、習うだけでなく慣れる」 それを演習と呼んでいます。
*演習の時間に質問をたくさんしてほしいのですが、なかなか難しい生徒がいるようです。いくつか例を挙げてみます。
① 質問することに慣れていない・・・・・小さいときから、まわりの大人が先回りして教えてくれた経験が多い子供は自分で疑問を発見してそれを広げていくことが苦手です。「なんだろう?わかんないな?」と独り言を言っていると「どれどれ」と周りから声をかけてくれるので、自分から質問するという経験が少なくなってしまい、学年が進んで親が教えられなくなると、困ってしまいます。
② 自分で問題を読んだり考えたりするのが面倒なのでとりあえず質問する・・・・・あまり考えないで、すぐに質問する生徒は、やるのが面倒で早く終わらせたい気持ちが大きいようです。自分でゼロから解かなくてすむので、さっさと終わらせることができます。暗記物にはいいですが、思考力をつけるチャンスをなくしていることになり、後々、伸び悩みます。
③ 質問する=答えを聞くことだと思っている・・・・・答えを書いて「これ、あってる?」と聞く生徒がいます。答えを知りたいなら、解答集を見ればいいのです。やったことの結果を確認するために、自分で答え合わせをして、どこで間違えたのかを知り、解説を読むことは、中学~高校になって自分で学んでいくときに必要な姿勢です。
*質問は、問題の主旨がわからない、どこから手を付けたらいいのか取っ掛かりを知りたいときにしてみましょう。問題を解いて身に着けたいのは、答えへのプロセス、つまりどうやってその答えを導くかがわかることです。だから、質問は、問題の意味がわからない、どこから考えればいいのか、取っ掛かりがわからない、途中までやってみたけれど、あとができない、答えが出たけど間違っていた、学校とやり方が違う・・・・などを聞いてほしいのです。
もちろん、漢字や英単語、理社の暗記事項は、質問するのではなくて、さっさと答えを見るなり教科書で調べるなりして早く解決してしまいましょう。暗記事項は、覚える→確認する→覚えるを何周もして完璧にしましょう。これが基礎力と言われる部分で、テストの6割くらいはこの部分が出ます。平均点が取れない科目は、この基礎部分(暗記部分)がまだ足りないので、まずは基礎に絞って繰り返し演習をしましょう。それができたら、「なぜ?どうやるの?」と考える問題に取り組んで、思考力をつけていきましょう。