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6月塾通信-好きになる
*6月は休みはありません。中学は2学期期末テストがあります。中間テストでの反省を踏まえて、学校、塾の授業、家での学習をうまく組み合わせて結果を出しましょう。
*社会科学研究所のアンケートによると、小中学生の学習時間の平均は、小1は40分程度、中1は2時間20分と学年が上がるにつれ順調に増加していきますが、中2になると減少します。また、勉強が「嫌い、あまり好きでない」という生徒は、小1~小6では2~3割ですが、小6から中2にかけて増加し続け、中2では約6割の生徒が「勉強が嫌い」と答えています。このように、中2のころ、学習時間が減り勉強が嫌いになる生徒が増えるのでこれが「中2問題」と言われているものです。学習内容が難しくなったり、部活が忙しくなったり、他に興味のあることが増えたりと、中だるみや学習ばなれが起きやすいのが、中2なのです。3年になったら遊べないから、今のうちにのんびりしようという意識もはたらくのでしょう。
しかし、「嫌い」だった勉強が「好き」になる生徒が増えるのもこの時期なのです。ずっと「嫌い」のままでなく、一転奮起して「好き」になったきっかけ何でしょうか。
「好き」に転じた理由で多いのは「新しいことを知るのがうれしいから」「自分の希望する高校や大学に進みたいから」でした。つまり、達成感と具体的目標を持つ内発的動機付けが大事のようです。逆に「好き」にならず「嫌いなまま」の生徒は「先生や親にしかられたくないから」という外的動機付けを持つ生徒の割合が多くなっています。中~高と思春期をむかえるころには、外から言われても変わらないけれど、自分で気持ちを高めると変われるということです。
学習方法は、年代が上がるにつれて「テストで間違えた問題をやり直す」という(調整方略)、「何がわかっていないか確かめながら勉強する」という(モニタリング方略)、「友だちと勉強を教えあう」という(社会的方略)というふう変化していきます。それにつれて「嫌い」から「好き」になる生徒が増えていきます。またそれに伴って、1日当たりの学習時間が30%以上増えて、「嫌いなまま」の生徒の約2倍の生徒が成績が上がったと答えています。
このレポートでわかることは、たとえ「嫌い」な科目や単元があっても、「好き」になれば学習時間が増えて成績が上がる可能性があるということです。そして「好き」になるためには、内発的動機付けをキープしながら、効果的な学習方法で勉強するのが最短だということです。
START UPではこれらを踏まえて、勉強を好きになり自分からやれるようになってほしいと考えて指導していくことを意識しています。