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12月塾通信ー睡眠の影響
*小中学生は「眠い眠い」が口癖てすが、日本人は外の国に比べても、睡眠時間が少ないと言われています。
一般に成長期の子供は8~10時間の睡眠が必要と言われていますが、日本の小中学生の平均は7~9時間です。睡眠時間が少ないと、食欲がなくなる、気分が不安定になりイライラする、疲れやすくなる、将来の肥満につながる、学習したことが定着しにくくなる、など、様々な影響があります。
今月はは学習と睡眠について考えてみましょう。
眠りには浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)があることが、知られています。浅い眠りのときは、知識や体験を脳に記憶し、深い眠りのときは、身体で覚えたことが定着します。そして、このような浅い眠りと深い眠りを繰り返すことでその日に学んだことが記憶され、この繰り返しが多いほど、しっかりと脳に刻まれます。
睡眠時間が短いと深い眠りが十分に取れないので記憶が不十分になります。つまり、頑張って身に付けたことが、きちんと整理されて脳に記憶されるためには、十分な睡眠が必要だということです。
*限られた時間のなかで有効的に睡眠時間を確保する方法をいくつか考えてみましょう。
睡眠の質を高める食品はたんぱく質です。同じたんぱく質でもアミノ酸の成分が違うので、チーズ、牛乳、豆腐、納豆、バナナなどは朝に食べて、肉類、魚類などは夜に食べると効果的と言われています。
コーヒー、お茶などのカフェインは眠気をさまして集中力を高めますが、飲んで30分くらいで効きはじめ、1~2時間持続します。だから、集中したいタイミングを考えて飲むとよいでしょう。
午後一番眠くなるときに仮眠(パワーナップ)をとるのは、夜の睡眠の質を高める効果があるようです。5時間目が始まる前に全校で一斉に仮眠をして、午後の授業の質を上げている高校もあり、生徒に好評だそうです。ただし時間は15~20分です。それ以上長く寝ると夜の睡眠の質に影響してしまいまうので逆効果となります。タイマーをセットするのを忘れないように。
*暗記したものは寝ている間に整理されて記憶されるので、毎晩、寝る1~2時間前に暗記物をすると決めておきましょう。一番いけないのは寝る前のスマホ、ゲームです。脳は寝る直前のことを整理して記憶に残します。だから、1日かけてせっかく暗記したものがリセットされて、ゲームの情報が上書きされて記憶されるので、その日の学習が無駄になってしまいます。
「たくさん勉強したから最後にちょっとゲームを」は禁止です。寝る前は必ず暗記もので終わりましょう。