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7月塾通信ー自己肯定感
*コロナによる非日常が長引く中、梅雨と暑さで疲れが出る時期、中学生は期末テストが終わって一息入れたい時期ですが、他の人がのんびりしているときに、1学期の反省をしておきましょう。
やればできたところ、もう少し深く理解しておけばよかったところ、もう一度見直せばよかったところ、あの時「まあ、いいか」と思ってスルーしたところ、それらと正面から向き合って、きちんと修正していきましょう。
*自分の不足している部分に正面から向き合うことができれば、それで半分終わったようなものです。それほど弱点を真摯に受け止めるということは困難ですが大事なことです。
*テストの点数が悪いとき『悔しい』と思うでしょうか。それとも『恥ずかしい』と思うでしょうか。テストやプリントを見直さないですぐにしまってしまう人は、たぶん『恥ずかしい』とか『怒られる』という気持ちの方が強いのだろうと思われます。その気持ちはよくわかります。誰でも忘れ物をしたりさぼったりして、怒られるのが怖くてすぐに隠し事をしたことがあるでしょう。
もちろん大人でもそうです。『恥ずかしい』『叱られる』というのは他人の目を気にしているということです。だから、できることならばバレずにやり過ごすことができればそれでいいとやり過ごししてしまがちです。でもそこからは何も得るものはないのです。
けれども『悔しい』というのは自分に対する思いです。一生懸命やった結果なら余計に悔しいだろうし、泣きたくもなるでしょう。だから『悔しいからもう一度教えてもらってやり直そう』と言えるようになってほしいのです。
*これを「自己肯定感」と言います。自分のやり方を信じて自分を客観的に見ていくこは何よりも大事なものだと思います。日本人は他人からの評価を気にしがちだと言われます。さらに日本人独特の「奥ゆかしさ」が邪魔をして「自分を主張したり、自分を評価したりする」ことを躊躇してそれに罪悪感すら感じてしまいがちです。
しかしこの「自己肯定感」を子供のころから積み重ねていくことは人生を積極的に生きていくことにつながります。この肯定感は言い換えると、「自信」ということです。やる気を継続するためには、「自信」を持ち続けてそれを高める行動と、それを安定させる努力が求められます。
一般に、上手くいくと、「自信」は向上しますが、失敗すると低下します。だからたくさん成功を体験したいのですが、残念ながら成功が続くと自信過剰になって、謙虚さを忘れて、傲慢にもなるのが人間です。
人生は「10連勝」より「6勝4敗」くらいが良いと言われるのはこのためでしょう。挫折を経験してこそ、それより前の自分を超えられるのですから。
スポーツや習い事、そして勉強を通して、この「自己肯定感」を培っていきましょう。